この記事は死産経験者の私が、
流産・死産をされて辛い思いをされている方の心が少しでも
癒されますように、という想いで書いています。
私が実体験から感じたことをお伝えしています。
辛い想いをしたママが前に進むためのきっかけになれば嬉しいです。
そして、こんな出産があることも知ってもらえたらと思います。
なりたい自分と今の心が違うこと
死産から、半年ほど経った頃、
友達からLINEで妊娠報告を受けました。
良かった。
体調管理が大変なんだそう。
それくらい我慢しなよ。
こんな風に思ってしまう自分。
もっと妊娠を喜んであげたいのに。
タイミングは人それぞれだって分かっているのに。
こんな自分が大嫌い。
妊娠してる人と接する時は、必死に表面を取り繕う自分がいる。
そして、その後は元気がなくなる。
対面で聞くと、不思議と自分が恐れているようなマイナスの感情はあまり湧かない。
でも文章で見ると、苦しくなる。
その日は泣きながら寝ました。
なりたい自分と今の心が違うこと。
どうして私はままになれなかったのか。
思っても仕方ないけれど、
出てきてしまう感情がとても苦しかったです。
+αの優しさを加えて
息子を死産した翌日に無事出産をした友達から、年賀状が届いた時のことです。
幸せそうに家族3人で写ってる写真。
可愛い赤ちゃんの写真。
「家族3人でよき新年を迎えることができました」
息子も生きていたら、こんな風に大きくなっていたんだな。
家族が3人になっていたんだな。
私なら、こういう年賀状は死産した友達には送らないな。。
彼女はとても優しくて、良い人。
きっと、というか絶対、全く悪気なく送ってきてくれた年賀状だと思います。
それが気付かないうちに相手を苦しめてしまったり、もやもやさせてしまう。
こわいですね。
妊娠出産だけではありません。
例えば、結婚したいのにまだできていない友達に
「結婚しました」
の幸せいっぱいのハガキを送るのも自己満かもしれません。
幸せなことは大切な人達には伝えたいし、一緒に喜んでもらいたい。
でも相手の状況を考えてあげる優しさをプラスできたら、ステキだなと思います。
またひとつ、勉強になったと思う出来事でした。
自分の気持ちにフタをする事も必要
大切な友人が無事に出産した時のことです。
母子共に健康で、本当に本当に良かった。
おめでとうメールを返信しました。
お祝いも送らなきゃ。
…
でも、本当は…
心が苦しい。呼吸が浅くなるくらいに。
久しぶりにこんなに胸がしめつけられるような気持ちになりました。
でも、彼女にとって、出産は一生に一度か二度くらいのことだろうから、
今お祝いしなかったら、絶対に後悔する。
だから、今は複雑な気持ちにはフタをして今できる精一杯のお祝いをするべきだ。
この1年、自分の気持ちに正直に、心が思うようにして回復してきたけれど、
今回だけは違う。
誰にも、主人にも言えない想いが苦しい。
偽りの姿でしか、相手を喜ばせられない。
情けないですが、これがその時の私でした。
自分が最高に幸せだった時を思い出して
毎日色々な事が思うようにいかなくて、人に感謝ができなくなってしまったら、
自分が最高に幸せだった瞬間を思い出してみましょう。
例えば、結婚式。
大好きな場所でこの上ない幸せを感じられたのは、家族のおかげです。
パーティーが最高に楽しかったのは、来てくれたたくさんの大切な友達のおかげです。
いまだに後悔が何1つないこの幸せな瞬間の写真を見ると、
1番に感じるのは家族や友達への感謝の気持ち。
そんな風に感謝する気持ちを思い出せたら、黒い自分が自然と白くなっていきます。
きっとその繰り返しですね。
今日黒くなってしまっても、そうやって白くなりながら
また明日を進んでいけばいいと思います。
大切な人の心に寄り添える存在でありたい
人生の中にある悲しみや辛いことは人それぞれ形が違います。
自分が経験した事のある事であれば、最高の言葉が見つかるかもしれないけれど、
そうではない時は相手の心に寄り添ってみましょう。
先日、職場の先輩のわんちゃん(16歳)が亡くなってしまいました。
私は犬を飼っていないので、犬は家族なのだという感覚は分かりませんが、
16年も一緒にいた家族が亡くなるってすごく辛いだろうなと、想像しました。
そして、大好きだったおばあちゃんが亡くなった時の寂しさを思い出して、
それに重ねてみて、先輩の気持ちに寄り添ったメールをしました。
そうしたら、
と言ってもらえました。
先輩は、私が死産をした時にたくさん励ましのメールをくれました。
すごく心に響く言葉をたくさんくれて、心が救われました。
その時は、経験した事ないのに、
と思いましたが、
それは私の心に一生懸命寄り添ってくれたからこそ。
また、別の先輩も自分のお母さんの死に当てはめて私の心に寄り添ってくれました。
大切な人とは、そんな風にお互いを想いあって、
相手の状況を理解しあっていけたらいいなと思います。