この記事は、妊婦さんがつけるマタニティマークにどんな意味があるのか、
それをつけることでの経験をまとめています。
マタニティマークは何のためにつけるのか
鉄道の駅や母子手帳交付時、ショップで貰えるマタニティマークのキーホルダー。
これをつける事には赤ちゃんとお母さんの体を守る為に、大切な意味があります。
お腹の大きなお母さんは見た目で妊婦さんだと分かりますが、
妊娠初期の場合は見た目では分かりません。
そのような時期にもし倒れたり、具合が悪くなった時に
すぐ妊婦だと分かるようにつけるものです。
また、妊娠初期は特につわりで体調の優れない妊婦さんが多い時期です。
そのような時に電車やバスで座席を譲って頂けるのは、
お腹の赤ちゃんとお母さんにとって大変ありがたいことです。
席を譲って頂いた時は、感謝の気持ちをきちんと伝えて、
赤ちゃんの為と思って遠慮なくご好意に甘えましょう。
マタニティマークをつける事を躊躇してしまう妊婦さんの気持ち
マタニティマークの意味を知っているのは、ほんの一握りの人。
妊娠経験のない方や男性は何の為にマタニティマークをつけているのか
分からない人もたくさんいます。
うちの主人も私が妊娠するまで、
と言っていました。
ネット上の妊婦さんの体験談では、マタニティマークを見た人に、
と言われたり、蹴られた、おされた等、
信じられない経験をされている方もいらっしゃいます。
そのような情報を見ると、怖くてマタニティマークをつける事を躊躇してしまうのですね。
辛い妊活中の女性や、流産・死産後の女性にとっても
マタニティマークは複雑な気持ちになるものです。
私も死産の後は、マタニティマークを見るのが辛い時期がありました。
そのような事を考えると、マタニティマークはつけない方が安全なのではないか
と考える方もいると思います。
しかし、世の中には気持ちの優しい素敵な方がたくさんいらっしゃいます。
妊婦であることを気遣って頂けたり、助けられることの方がずっと多いと思います。
だから私は、マタニティマークをつけています。
お腹の赤ちゃんを守る為に、必要なことだと考えています。
妊婦さんが立ちっぱなしになると、どうなるの？
通勤時の満員電車や混み合うバスの中で、
長時間立ちっぱなしになることもあると思います。
つわりの時期は、疲れやすく吐き気との戦いなので、立ちっぱなしになることで、
具合が悪化することもあります。
お腹が大きくなってくると、立ちっぱなしになることでお腹が張ってしまい、
早産傾向に繋がる場合もあります。
その妊婦さんの妊娠経過状況にもよりますが、
出来る限り疲れないように、休みながら過ごすことが大切です。
お母さんが動き過ぎたり、疲れすぎたりすることは、
お腹の赤ちゃんの成長の妨げになるそうです。
それを聞いて、前回18週で切迫流産になったことを
という赤ちゃんからのメッセージだったのだと感じました。
電車やバスでの体験
電車に乗ると、特に優先席の方は席を譲って下さる方が多くいらっしゃいます。
バスは狭いせいか、私の経験ではなかなか気付いて頂けないことが多いように思います。
しかし、席を譲って頂くことは当たり前のことではありません。
妊娠していなくても、仕事で疲れていたり、足が悪かったり、
具合の悪い方もいらっしゃると思います。
そのような方は状況をアピールするようなマークがありません。
だから、席を譲って頂けた時は本当にありがたいことだと思って
感謝するべきだと思います。
妊娠初期でつわりがあった頃、満員のバスに乗りました。
10分後の次のバスを待てば座れたものの、
つわりの吐き気で一刻も早く家に帰りたかったのです。
そんな時、立っている私を見た70歳くらいのご婦人が席を譲って下さいました。
さすがに遠慮したのですが、
と言って下さり、ご好意に甘えさせて頂きました。
その時は、その優しさが本当にありがたくて、涙をこらえたことを覚えています。
ご自分も優先席に座るべき方なのに、譲って下さる優しい気持ち。
とても温かい気持ちになりました。
降りる際には、そのご婦人に席をお返しし、もう1度お礼を言ってから降りました。
妊娠出産は多くの人の助けを頂いて成り立っている
妊娠出産はお母さんにとって大仕事。
10ヶ月間無事に赤ちゃんをお腹の中で育てることは、決して簡単なことではありません。
しかしお母さんが妊娠を継続していけるのは、お母さんの頑張りだけではなく、
周りの多くの方の助けがあります。
旦那さんは、妊婦さんの1番近くで毎日の家事負担や気遣いをしたり、支えてくれたり。
近くに住む両親からは、産前・産後のお手伝いをしてもらったり。
職場で、検診の為のお休みをもらったり、力仕事を代わってもらったり。
知らない方が電車やバスの席を譲ってくれたり。
レストランで、生もの等妊婦さんが食べられないものを別のものに変える
サービスをしてもらったり。
当たり前ではない、そんな優しさに気付いて、感謝したいと思っています。
頂いた優しい気持ちは次の妊婦さんに渡していこう
そんな風に頂いた優しい気持ちは、どうお返ししたらいいのか。
家族や職場の人であれば、頻繁に感謝の気持ちを伝えたり、ちょっとしたお菓子を
プレゼントしたり、お返しする方法はたくさんあると思います。
しかし、見ず知らずの方に助けて頂いた時、その方に感謝の気持ちを伝えることはできますが、それ以上の事をするのは難しいかもしれません。
なのでその気持ちは、無事出産したあと、妊婦さんや困っている方を見かけた際に、
お渡ししていけば良いのだと思います。
見ず知らずの方に席を譲って頂いた経験や、自分が妊娠時に立ちっぱなしで辛い思いをした経験、奥様が辛い時に席を譲ってもらった経験があれば、
自然と優しい気持ちがうまれます。
そうやって優しさが自然と循環していく世の中になっていったらいいな、
と思います。
